【出身地・師系】 佐賀県出身 東京美術学校工芸科卒 師、12代 今泉今右衛門
【認定】 国指定重要無形文化財(人間国宝)
【所属・任】 日本工芸会正会員、一水会会員
【主な受賞】 勲四等旭日中綬章、日本陶磁協会金賞、MOA岡田茂吉大賞展大賞、毎日芸術賞、紫綬褒章など多数
【詳細略歴】 12代今右衛門の長男として生まれ、有田工業学校を経て東京美術学校に学び、卒業後は帰郷して父の薫陶を受けて作陶を開始。 その後、1975年に父の死去に伴い13代を襲名(この間、日本伝統工芸展や一水会展を中心に出品して63年一水会長賞、伝統工芸展日本工芸会会長賞などを受賞、両展の会員、正会員に推挙されている。) 襲名後は襲名記念個展などを各地で開催、また76年には工房の技術上位陶人たちと色鍋島技術保存会を組織(重要無形文化財総合指定)。 その後も伝統を守りながらも常に新しい技法も取り入れた現代的な作陶を志して伝統工芸会展や公募展に出品、更に地域の発展や後進の育成にも貢献を示し76年に日本陶磁協会賞、79年佐賀県芸術文化賞、84年西日本文化賞、86年紫綬褒章、佐賀県功労賞、佐賀新聞文化賞、88年毎日芸術賞、第1回MOA岡田茂吉大賞展大賞などを受賞して89年に国指定重要無形文化財(人間国宝)の認定、同年日本陶磁協会金賞、99年勲4等旭日中綬章など多数の受賞、表彰歴を持つ。 個展では国内はもとよりスペイン、ポルトガル、パリなどで開催して高い評価を受けており、95年に国際文化交流に尽力したとして外務大臣表彰されている。
【作風】 伝統の色鍋島の技法を受け継ぎながらも、製作当初から現代感覚の作陶を目指しており、呉須釉薬を吹き付ける「吹墨」を基本として「薄墨」、「吹重ね」など今までの今右衛門にはない新技法を創造、その表現力が現代今右衛門として高い評価につながっている。
〔印 名〕〔陶 印〕 「今右衛門」など
〔市場評価〕★★★
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